格差社会について知る、おすすめ本8選(2026年)
近年、日本でも格差社会が深刻化しています。 富裕層と貧困層の格差が拡大し、社会の分断が進んでいます。
格差社会は、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか? 例えば、教育や医療、福祉などの公的サービスへのアクセスが不平等になり、 貧困層の子どもの学力や健康に悪影響を及ぼします。 また、格差社会は、社会の不安や不満を高め、 犯罪や暴力などの社会問題を引き起こす可能性もあります。 決して他人事ではありません。
この記事では、格差社会について詳しく知るためのおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
新しい階級社会 最新データが明かす<格差拡大の果て> (講談社現代新書 2779)
日本社会に深く根を下ろした格差と階級の現実を、 最新の社会調査データで明らかにする分析書です。 1980年前後に始まった格差拡大は、もはや一時的な経済現象ではなく、 固定化された「新しい階級社会」を生み出しました。
上層・中間・労働・新下層・アンダークラス という五つの階級それぞれの生活実態や意識の違いを詳細に描き、 性別や世代による格差、新型コロナが加速させた社会の分断構造にも踏み込みます。 かつての「一億総中流」神話が崩れた後、日本はどこへ向かうのか。 データに裏付けられた分析が現代日本の姿をあぶり出す一冊です。
(読者の口コミより)・日本における5つの階級について、わかりやすく解説してある。区分における性別、年齢、学歴などの基本属性もおおくのデータに基づきイメージしやすい。
目次
第一章 「新しい階級社会」とは何か 第二章 新しい階級社会が生まれるまで 第三章 五つの階級:それぞれの生い立ちと日常 第四章 哀しみのアンダークラス 第五章 男の階級・女の階級 第六章 人の階級はどうやって決まるか 第七章 階級格差を拡大させた新型コロナ 第八章 格差をめぐる対立の構図と日本の未来
弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書 2135)
本書では貧困問題についての新しい視点を提示し、 社会保障政策において重要な考え方である 「社会包摂(社会に包み込むこと)」について解説しています。 貧困問題についての実態や、社会的排除によって生じる問題、 社会包摂の必要性について詳しく説明しています。
貧困問題について学びたい方や、社会保障政策に興味のある方におすすめです。
(読者の口コミより)・社会的包摂に始まり、ユニバーサル・デザインの社会を提唱。その過程で、貧困から障害の解決のあり方まで。これからの社会保障の整理ができました。
目次
プロローグ 社会的包摂と震災 第1章 生活崩壊の実態 第2章 「最低生活」を考える 第3章 「つながり」「役割」「居場所」 第4章 本当はこわい格差の話 第5章 包摂政策を考える 第6章 インクルーシブな復興に向けて
体験格差 (講談社現代新書 2741)
日本初の全国調査をもとに、 子どもたちの「体験」に生じる見えにくい格差の実態を明らかにします。
習い事や家族旅行、地域のイベントなど、子どもたちが当たり前に思い描く体験が、 家庭の経済状況によって大きく左右されている現実。 特に低所得家庭では、約3人に1人が「体験ゼロ」という深刻な状況が浮かび上がります。
スポーツや文化活動、休日の過ごし方にまで及ぶ体験格差が、 子どもの成長や将来の選択肢にどのような影響を与えるのか。 具体的な事例とともに、社会全体でこの課題にどう向き合うべきかを問いかけます。
(読者の口コミより)・習い事だけでなく、スポーツも旅行もそうなのですね。親が体験していないことは重要性がわからないし、意義もわからないから、経済力に関わらず、やらせない、だから連鎖するというのも納得がいきました。
目次
第1部 体験格差の実態 「お金」と体験格差 「放課後」の体験格差 「休日」の体験格差 「地域」と体験格差 「親」の体験格差 体験格差の「現在地」から 第2部 それぞれの体験格差 ひとり親家庭の子ども 私が子どもだった頃 マイノリティの子ども 体験の少ない子ども時代の意味 第3部 体験格差に抗う 社会で体験を支える 誰が体験を担うのか
上級国民/下級国民 (小学館新書) (小学館新書 た 26-1)
ベストセラー作家、橘玲氏による格差社会の正体をあぶりだす一冊です。
大きく3つのパートで構成され、「下級国民」の誕生、 「モテ」と「非モテ」の分断、世界を揺るがす「上級/下級」の分断、について 書かれています。
「下級国民」を待ち受けるのは共同体からも性愛からも排除されるという残酷な運命であり、 一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち、という内容です。 橘玲氏のファンの方はもちろん、格差社会に興味のある方におすすめの一冊です。
(読者の口コミより)・学歴によって雇用が決まり、正社員か否かによって人生が決まってしまう。平等にも思えるが、学歴が遺伝に大きく影響されているのは著者が既に述べている通り。
目次
1 「下級国民」の誕生(平成で起きたこと;令和で起きること) 2 「モテ」と「非モテ」の分断(日本のアンダークラス;「モテ」と「非モテ」の進化論) 3 世界を揺るがす「上級/下級」の分断(リベラル化する世界;「リバタニア」と「ドメスティックス」) エピローグ 知識社会の終わり
希望格差社会、それから: 幸福に衰退する国の20年
現代日本社会の格差問題を分析しています。 格差が拡大・固定化する一方で、若者の幸福度が上昇するという矛盾した現象の背景に、 「バーチャル世界」の台頭があると指摘します。 ペットとの関係やソーシャルゲーム、アイドル推しなど、 人々は様々な形でバーチャル世界に満足を見出しています。
著者は、この傾向が格差を埋め、 幸せを供給するプラットフォームとして機能している可能性を示唆し、 令和時代の日本社会の行方を考察しています。
(読者の口コミより)・現代社会のパラドックスを読み解く―新たな視点と疑問をもたらす一冊
・平成の日本社会に起きた出来事をうまくまとめている。具体的なデータも多く、頭の整理になった。
目次
第1章 平成時代に生じた「4つの負のトレンド」 第2章 世界経済の構造転換と「4つの負のトレンド」の発生 第3章 生活者視点から「格差問題」を考える 第4章 格差社会の変遷―過去・現在・未来 第5章 令和の格差社会の形成 第6章 バーチャルで格差を埋める時代 第7章 江戸時代化する?令和日本 第8章 幸せに衰退するニッポン―令和日本のゆくえ
新型格差社会 (朝日新書)
中央大学文学部教授の山田昌弘氏による、 コロナ禍によって加速する日本社会の格差問題についての新しい視点を提示した書籍です。
家族、教育、仕事、地域、消費の五つの項目に分け、それぞれの項目における格差の実態を分析しています。 また、格差是正の実践こそが、人生100年時代の世界共通語となると著者は主張しています。
(読者の口コミより)・格差は拡大していっているのに、その現実を受け入れられずにきたことで傷を大きくしてしまったのが平成の三十年間だったということを再確認。
目次
第1章 家族格差―戦後型家族の限界 第2章 教育格差―親の格差の再生産 第3章 仕事格差―中流転落の加速化 第4章 地域格差―地域再生の生命線 第5章 消費格差―時代を反映する鏡 おわりに―令和の格差のゆくえ
希望格差社会: 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫 や 32-1)
現代日本で広がる格差を「希望」という視点から捉え直した社会学の代表的著作です。
フリーターやニート、不安定雇用に置かれた人々の実態を通して、 職業・家族・教育の三つの基盤が揺らぐことで、 将来に希望を持てる層と絶望を抱える層が分断されていく過程を明らかにします。
戦後の安定社会がどのように成立し、なぜ崩れていったのかを、 経済構造の変化やデータを交えながら解説。 海外の理論や研究も紹介し、日本社会の特徴を相対化して考える視点を提示します。 格差問題の本質を理解するための示唆に富んだ一冊です。
(読者の口コミより)・15年くらい前に書かれた本なのでどうかなと思いつつ読みましたが。ほとんど当たってると思います。
・“平等”と言われている勉学さえも、先天的な収入や生まれた環境によって左右される時代が来た事を切れ味よくレポートしている。
目次
1 不安定化する社会の中で 2 リスク化する日本社会―現代のリスクの特徴 3 二極化する日本社会―引き裂かれる社会 4 戦後安定社会の構造―安心社会の形成と条件 5 職業の不安定化―ニューエコノミーのもたらすもの 6 家族の不安定化―ライフコースが予測不可能となる 7 教育の不安定化―パイプラインの機能不全 8 希望の喪失―リスクからの逃走 9 いま何ができるのか、すべきなのか
生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 (SB新書)
遺伝と環境による不平等な現実を生き抜くための方法が書かれています。
4つの章から構成されており、 遺伝とは何か?学歴社会をどう攻略する?才能を育てることはできるか?「優生社会」を乗り越える、 という内容が書かれています。
遺伝と環境が9割の社会をどう生きるかを知りたい方におすすめの一冊です。
(読者の口コミより)・教育に従事する人は一度手にとって損はない。
・双子の違いを調べることで遺伝が人の行動にどの程度の影響を与えるかを調べる行動遺伝学の学者による本。
目次
第1章 遺伝とは何か―行動遺伝学の知見 勉強もスポーツもパッとしません。スクールカースト上位の人が羨ましい。結局、そういう才能って全部遺伝じゃないんですか? 子どもの頃からピアノを習っているけど、親が「練習しろ」とうるさく言うせいでイヤになってきた。親も楽器なんて弾けないのに。どうせ音楽の才能も遺伝なんでしょ? ほか 第2章 学歴社会をどう攻略する? 少々無理してでも、偏差値の高い中学校に行った方がよいですか? 先生ガチャに外れて、学校生活は暗黒です。 ほか 第3章 才能を育てることはできるか? 子どもの時にはできるだけたくさん習いごとをさせた方がよいのでしょうか? やっぱり田舎にいるより、都会に出た方が何者かになれるチャンスは増えるんじゃないですか? ほか 第4章 「優生社会」を乗り越える 知能が高いほど、収入の高い仕事に就けるのでしょうか? 女性の賃金が男性よりも低いのは、女性の能力が低いからなんですか? ほか
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