日本近代史のおすすめ本8選(2026年)
今の日本はどのような歴史の積み重ねの上に成り立っているのでしょうか。 明治維新以降、社会も思想もめまぐるしく変化した日本近代史には、 私たちの「当たり前」を揺さぶる多くのヒントが隠れています。 多様な視点から描かれる近代日本の歩みをたどれば、新たな発見が得られるはずです。
ここでは日本近代史に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。
いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編
江戸後期から現代に至る日本史を一気に俯瞰できる学び直し用の定番書です。 全編を一人の著者が通して書くことで歴史の大きな流れがつかみやすく、 最新の研究や学説を反映しています。
日本史を世界史との関係性も踏まえて解説し、 薩長が権力を握った背景や明治維新後の独立維持、 財閥の形成、日英同盟の理由など、現代にも繋がる実践的な視点を盛り込んでいます。
巻頭の佐藤優氏による解説や、巻末のスペシャル対談も収録され、 ビジネスパーソンや歴史を学び直したい方に最適な一冊です。
(読者の口コミより)・日本史を学び直したい方にオススメできる本
・学校では詳しく習わない近代の歴史を学び直し現代史に役立てています。
目次
日本史の展開2 幕藩体制の動揺 近代国家の成立 国際情勢の推移と日本 現代の世界と日本 史料演習 近世後期~近代 日本史ガイダンス
日本の近代化と民衆思想 (平凡社ライブラリー)
幕末から明治期にかけての日本の近代化を、 百姓一揆や新興宗教の史料を掘り下げて描いた書籍です。
勤勉や倹約、自己責任といった通俗道徳が、 どのようにして近世農村から現代に至るまで日本社会に根付いてきたのかを、 歴史的視点で解き明かします。
百姓一揆や世直し思想の具体的分析を通して、 「支配に従うだけでなく抵抗し、また包摂されていく民衆」の両義性や、 国家と民衆の緊張関係が浮き彫りにされます。 現代日本の思考を形作る土台としての民衆思想の変遷を知ることができる一冊です。
(読者の口コミより)・近世・近代から現代を見渡しつつ、きわめて明晰な文章で説く。 史料的に分析しにくい民衆の歴史参画を、見事に論証している。 論述にブレや過不足がなく、結局はわかりやすい。
目次
第1篇 民衆思想の展開 日本の近代化と民衆思想 民衆道徳とイデオロギー編成 「世直し」の論理の系譜―丸山教を中心に 第2篇 民衆闘争の思想 民衆蜂起の世界像―百姓一揆の思想史的意味その1 民衆蜂起の意識過程―百姓一揆の思想史的意味その2
もういちど読む山川日本近代史
開国から太平洋戦争の敗戦まで、 日本が近代国家として歩んだ激動の100年を整理した一冊です。
教科書の形式をベースにしていますが、 内容はバランスの取れた詳細な解説が特徴で、 最新の学界動向や多様なコラムも収録しています。
明治維新と富国強兵、立憲政治の成立、日清・日露戦争といった大きな転換点だけでなく、 経済発展や文化の発達、アジアとの関係や恐慌、軍部の台頭まで幅広くカバー。 善悪で単純化せず、中立的な視点から史実を捉え直しており、 近代日本史を学び直したい社会人や歴史愛好家におすすめの基本書です。
(読者の口コミより)・近代史の流れを把握するには非常に参考になりました。 当時の日本人として戦争に踏み切った考え方についてもっと記載があると、 欧米と日本の戦争における考え方の違いが明確になると感じた。
目次
第1章 近代国家の成立 開国と幕末の動乱 明治維新と富国強兵 立憲国家の成立と日清戦争 日露戦争と国際関係 近代産業の発展 近代文化の発達 第2章 近代日本とアジア 第一次世界大戦と日本 ワシントン体制 市民文化 恐慌の時代 軍部の台頭 第二次世界大戦 太平洋戦争の勃発から敗戦へ
満州事変から日中戦争へ: シリーズ 日本近現代史 5 (岩波新書 新赤版 1046 シリーズ日本近現代史 5)
満州事変から日中戦争への流れを、 戦争の論理や背景に焦点を当てて解説した書籍です。
1931年の鉄道爆破作戦から始まる日本の軍事行動が、どのように政党内閣の崩壊や国際連盟脱退、 さらには2・26事件へとつながっていったのかを明らかにします。 また、「満蒙の沃野を頂戴せよ」という言葉が意味するもの、 満州という地域の役割、そして日中双方の戦争の進展と論理を詳述。 日本が孤立化していく過程や、外交戦の裏側にも迫ります。
戦争の背後にある思惑や判断を精緻にたどることで、 当時の日本の状況とその変化を理解できる一冊です。
(読者の口コミより)・著者が政治史、軍事史に偏ってしまったと謙遜、自戒されているが 太平洋戦争の戦争責任を考える上で必須の史実が淡々と論じられている。
目次
第1章 満州事変の四つの特質 相手の不在 政治と軍人 事変のかたち 膨張する満蒙概念 第2章 特殊権益をめぐる攻防 列国は承認していたのか アメリカ外交のめざしたもの 新四国借款団 不戦条約と自衛権 第3章 突破された三つの前提 二つの体制 張作霖の時代の終わり 国防論の地平 第4章 国際連盟脱退まで 直接交渉か連盟提訴か ジュネーブで 焦土外交の裏面 第5章 日中戦争へ 外交戦 二つの事件 宣戦布告なき戦争
戦争の日本近現代史 (講談社現代新書 1599)
日本の近代史を「戦争の論理」の観点から読み解く一冊です。
日清戦争から太平洋戦争に至るまで、国がどのような理屈で戦争への道を選び、 国民がどのようにその決定を受け入れたのかを多角的に分析。 軍備拡張論の社会的な受容、朝鮮半島の戦略的重要性、列強との駆け引き、 さらに「利益線論」といった専門的な論点も丁寧に説明されています。
感傷や糾弾に陥らず、当時の為政者や市民の「納得の背景」を浮かび上がらせる本書は、 歴史を多面的に理解したい読者におすすめです。
(読者の口コミより)・日本の近現代における戦争に関して、冷静に、客 観的に、バランス感覚を持って書かれた本です。
・他の読者も書かれてますが、事実の羅列でなく、 ある一つの見方を通して歴史を見てみるという手法が書物で描かれてあります。
目次
第1講 「戦争」を学ぶ意味は何か 第2講 軍備拡張論はいかにして受け入れられたか 第3講 日本にとって朝鮮半島はなぜ重要だったか 第4講 利益線論はいかにして誕生したか 第5講 なぜ清は「改革を拒絶する国」とされたのか 第6講 なぜロシアは「文明の敵」とされたのか 第7講 第一次世界大戦が日本に与えた真の衝撃とは何か 第8講 なぜ満州事変は起こされたのか 第9講 なぜ日中・太平洋戦争への拡大したのか
日本近現代史講義-成功と失敗の歴史に学ぶ (中公新書)
日本を代表する研究者による全14講で構成された、 日本近現代史入門書です。
明治維新からスタートし、日清・日露戦争、二度の世界大戦、 東京裁判や歴史認識問題、戦後の日中関係、 そしてポスト平成の歴史観まで、約150年の歩みを多面的かつ実証的に辿ります。 国内史にとどまらず、東アジアや世界史と繋げた視点でダイナミックに歴史を描いています。
明治維新の立憲革命、外交と軍縮会議、対米開戦に至る道筋、 占領政策とその転換点、さらには戦後アジアとの関係変化など、 各テーマを第一線の専門家が最新の研究成果を踏まえてわかりやすく解説。
(読者の口コミより)・近現代史は評価が定まらないから学校では教えないと言うことが 歴史を遠い存在にしていると思われましたが、 その溝を見事に埋めて頂きました。 ハイレベルの内容に加えて、品の良い日本語で大変満足しました。
目次
令和から見た日本近現代史―ヘロドトスの「悪意」から劉知幾の「公平」へ 立憲革命としての明治維新 日清戦争と東アジアへ 日露戦争と近代国際社会 第一次世界大戦と日中対立の原点近代日中関係の変容期―一九一〇年代から一九三〇年代 政党内閣と満洲事変 戦間期の軍縮会議と危機の外交―第二次世界大戦への道1 「南進」と対米開戦―第二次世界大戦への道2 米国の日本占領政策とその転換 東京裁判における法と政治 日本植民地支配と歴史認識問題 戦後日中関係 ポスト平成に向けた歴史観の問題―戦後から明治へ、さらにその先へ
日本近代社会史: 社会集団と市場から読み解く 1868-1914
19世紀後半から第一次世界大戦期までの日本社会の変容を、 身分制社会の解体や市場経済の進展、各社会集団の動きに焦点をあてて描き出します。
農村の小農経営から都市の女工、商工業者、雑業層まで多様な集団に注目し、 それぞれが新たな市場や経済構造とどのように関わったかを分析。 さらに、メディア、教育、政治的運動や初期社会主義といった社会の全体システムも取り上げ、 近代日本社会の土台となった動的な社会構造を明らかにしています。
経済史や政治史では見落とされがちな実際の人びとの営みや葛藤を、 豊富な具体例と共に読み解く一冊です。
(読者の口コミより)・社会史を書くとき、社会集団についてど ういう視点が必要なのかが明示されており、勉強になる 一冊でした。
目次
社会史とは何か?日本の近代とは何か? 近世社会の基本構造―領主・村・町 近世社会の解体(一)―廃藩置県と戸籍法 近世社会の解体(二)―地租改正と地方制度の制定 文明開化・民権運動・民衆運動―移行期社会の摩擦 景気循環と近代工業―資本主義の時代の到来 小農経営と農村社会―農家とその社会集団 女工と繊維産業―「家」から工場へ 商工業者と同業組合―家業としての商工業とその集団 職工と都市雑業層―「家」なき働き手と擬制的な「家」〔ほか〕
近代日本外交史-幕末の開国から太平洋戦争まで (中公新書 2719)
ペリー来航を契機とした開国から、 太平洋戦争とその敗戦に至るまでの日本外交の軌跡を描いた一冊です。
明治維新後の条約改正や日清・日露戦争、第一次世界大戦への参戦、 国際的地位の向上といった転換期の出来事を取り上げつつ、 1930年代の満州事変や日中戦争、太平洋戦争への流れも詳述。国際秩序との関係を軸に、 「日本は破局を避けられたのか」といった問いを投げ掛け、 最新の研究成果をもとに近代日本外交を多角的に考察しています。
(読者の口コミより)・本書の価値を大きく高めているのは巻末の重厚な文献紹介。 分野別に極めて多数の文献が紹介されており、さらに進んで学びたい人には非常に重宝する。 近代日本外交史を概観したうえで、さらに次に進むのに本書はもってこいの一冊。
目次
第1章 国際社会への参入 第2章 東アジアと近代日本 第3章 大国の一角へ 第4章 動乱の一九一〇年代 第5章 第一次世界大戦後の世界と日本 第6章 国際社会との対決 終章 近代日本外交の歩み
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