アメリカ史を学ぶためのおすすめ本8選(2026年)

広大な大陸で繰り広げられてきたアメリカの歴史は、 自由と葛藤、繁栄と混乱が複雑に絡み合うドラマそのものです。

建国の理想に揺さぶりをかけた戦争や社会運動、 そして今日のアメリカを形づくった人々の決断。 その背景を知れば、ニュースの一つひとつが違って見えてきます。

ここではアメリカ史に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

『アメリカ史』時系列×テーマ別だから一冊でわかる (だからわかるシリーズ)

『アメリカ史』時系列×テーマ別だから一冊でわかる (だからわかるシリーズ)
かみゆ歴史編集部(編集), 池上 彰(監修)
発売日: 2024-09-30

アメリカがいかにして世界の覇権国となり現在の姿にたどり着いたのかを、 時系列とテーマ別の両方から立体的に理解できる一冊です。

独立戦争や南北戦争、二度の世界大戦、米ソ冷戦を経て、 現代の分断と米中新冷戦に至るまでの流れを整理しつつ、 先住民の時代やアメリカ50州の特徴なども紹介しています。

オールカラーの写真や地図、チャートが豊富に使われているため、 地政学的な視点から国の成り立ちや外交戦略をイメージしやすいのも特徴です。 大統領選や現代のニュースを理解するための下地を楽しく身につけられます。

目次

第1章 アメリカ合衆国を知る基礎知識
第2章 独立戦争とアメリカ建国“~18世紀末”
第3章 大国への道 西部開拓と南北戦争“19世紀”
第4章 二つの大戦を経てアメリカの時代へ“20世紀前半”
第5章 ソ連と対立した東西冷戦時代“20世紀後半”
第6章 分断と多極化 揺れる超大国“1990年代以降”
第7章 14のテーマで見る分断するアメリカの今
第8章 アメリカ50州ガイド

一冊でわかるアメリカ史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史)

一冊でわかるアメリカ史 (世界と日本がわかる 国ぐにの歴史)
関眞興(著)
発売日: 2019-05-25

アメリカという国がどのように生まれ、 どのように現在の姿に至ったのかを、 文章と豊富な図・イラストでたどる書籍です。

植民地時代から合衆国の誕生、南北戦争と奴隷制、第1次・第2次世界大戦、 冷戦やベトナム戦争、そして21世紀のアメリカまで、 大きな出来事の流れを一冊でざっくりつかめる構成になっています。

「そのころ、日本では?」というコラムが添えられ、 同じ時代の日本の様子もあわせて紹介されるため、 日本史を一体的に理解できます。 難解な専門書の前に全体像を押さえたい読者におすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・1冊で分かるって本当か?と思いましたが、確かにざっくり理解できました。 玄人には物足りないかもしれませんが、 欧州人の流入以降の流れと米国が世界の覇権を握る迄の流れをざっと理解するには良書だと思います。

目次

1 植民地のころ
2 合衆国の誕生
3 成長・拡大する合衆国
4 南北戦争と奴隷制
5 第1次世界大戦
6 第2次世界大戦
7 冷戦とベトナム戦争
8 21世紀のアメリカ

南北戦争の時代 19世紀 (岩波新書 新赤版 1771 シリーズアメリカ合衆国史 2)

南北戦争の時代 19世紀 (岩波新書 新赤版 1771 シリーズアメリカ合衆国史 2)
貴堂 嘉之(著)
発売日: 2019-07-20

南北戦争を中心にしたアメリカ19世紀の激動を描き出す書籍です。

西部への拡大と市場経済の発展、「西半球の帝国」を目指す動きのなかで、 奴隷制を抱えた南部社会と民主主義を掲げるジャクソン期の政治、 北部の改革運動など、対立しあう力がどのように積み重なっていったのかをたどります。

連邦を分裂させた南北戦争と、その後の「再建」の時代には、 解放された奴隷の生活や、失われた南部の「大義」、 さらには金ぴか時代の政治腐敗や西部開拓、 労働者・農民運動といったテーマまで踏み込みます。 アメリカが奴隷国家から移民国家へと姿を変えていく過程を理解できる一冊です。

(読者の口コミより)

・ありきたりの感想ですが、南北戦争前後のアメリカの歴史の流れが分かりやすく、簡潔に書かれています。教科書だけでは物足りない、アメリカの歴史を知りたい方の入門書としてはピッタシです。

目次

第1章 西漸運動の展開―「西半球の帝国」へ
 西漸運動の展開と市場革命
 ナショナリズムと「好感情の時代」の政治
 ジャクソン政治とデモクラシー
 北部改革運動
 奴隷制度と南部社会
 「帝国」への胎動―テキサス併合とアメリカ・メキシコ戦争

第2章 南北戦争
 連邦の分裂
 南北戦争
 南北戦争の変質

第3章 「再建の時代」―未完の革命
 南北戦争と戦後改革―「アメリカ国民」の創造に向けて
 リンカン大統領とジョンソン大統領の再建政策
 共和党急進派による再建計画
 再建下の南部社会―解放民の生活と失われた大義
 再建政治の終焉

第4章 金ぴか時代―現代アメリカへの胎動
 金ぴか時代の政治と社会
 最後のフロンティア―西部開発と先住民の一九世紀史
 労働者と農民の運動―「アメリカの夢」の陰影
 アメリカの帝国主義のかたち

おわりに―南北戦争の「終わらない戦後」

20世紀アメリカの夢: 世紀転換期から1970年代 (岩波新書 新赤版 1772 シリーズアメリカ合衆国史 3)

20世紀アメリカの夢: 世紀転換期から1970年代 (岩波新書 新赤版 1772 シリーズアメリカ合衆国史 3)
中野 耕太郎(著)
発売日: 2019-10-19

シリーズ第3巻。 20世紀初頭から1970年代までのアメリカが、 工業化と大衆社会化の中で直面した格差・貧困といった新問題をどう乗り越え、 福祉国家と帝国の二重性を帯びていったかを描いています。

革新主義の社会改良運動、第一次世界大戦による変容、 1920年代の繁栄、フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策と第二次世界大戦、 冷戦下の「偉大な社会」構想、ベトナム戦争やニクソン・ショックによる転換期までを追います。 人種問題の根深さや移民制限、保守的反動の渦巻く中で、 自由と民主主義の「夢」が揺らぎながらも世界に影響を及ぼした過程を読み解きます。

(読者の口コミより)

・やはりベトナム戦争撤退がアメリカの転換期だったことがわかる

・アメリカの歴史の、現在に至る対外膨張主義と、それに対する民主主義との相克が描かれていて、とても勉強になった。

目次

第1章 革新主義の時代
第2章 第一次世界大戦とアメリカの変容
第3章 新しい時代―一九二〇年代のアメリカ
第4章 ニューディールと第二次世界大戦
第5章 冷戦から「偉大な社会」へ
第6章 過度期としてのニクソン時代

大統領から読むアメリカ史

大統領から読むアメリカ史
簑原俊洋(著)
発売日: 2023-04-26

ワシントンからバイデンまでの歴代46代・45人の大統領の事績を通じて、 アメリカ史の全体像を捉える一冊です。

日系アメリカ人ならではの視点で、 建国期のジョージ・ワシントンの「永遠なるアメリカ」志向、 南北戦争期のエイブラハム・リンカーンの国家救済、 冷戦期のロナルド・レーガンの強いアメリカ復活など、 各大統領の理想と政策、生い立ち、進退を簡潔にまとめます。

繁栄と世界大戦期、冷戦後期の変遷も追い、 「100万通りのアメリカ」の多様性と民主主義の行方を探ります。 月刊誌連載を基に書籍化された入門書です。

(読者の口コミより)

・アメリカという国家は大統領の個性に大きく依拠しているのが理解できました

目次

プロローグ 理念の共和国アメリカの多様性を感じられる一書を目指して
第1章 アメリカ建国期
第2章 西方への領土拡大期
第3章 南北戦争と西部開拓期
第4章 繁栄と世界大戦期
第5章 冷戦期
第6章 冷戦後
エピローグ フレンド(友人)からブラザー(きょうだい)へ

植民地から建国へ 19世紀初頭まで (岩波新書 新赤版 1770 シリーズアメリカ合衆国史 1)

植民地から建国へ 19世紀初頭まで (岩波新書 新赤版 1770 シリーズアメリカ合衆国史 1)
和田 光弘(著)
発売日: 2019-04-20

アメリカの初期史を、先住民の世界から植民地形成、独立革命、新共和国の試練まで、 大西洋史や記憶史の視点で描くシリーズ第1巻です。

近世大西洋世界のなかで英領北米植民地がどのようにヒト・モノ・カネの流れを支えられたのかを詳述し、 重商主義体制や生活水準の変容を明らかにします。

独立戦争の激化、建国神話の生成、合衆国憲法の制定過程、 ワシントン政権下の政党対立、アダムズとジェファソンの時代、 1812年戦争といった出来事を追いながら、 一国史を超えた豊かな視野でアメリカの基盤形成を提示しています。

(読者の口コミより)

・世界システム論ー大西洋史をベースにしたところが新しい

・植民地時代の多岐にわたる事柄が解説されている

目次

第1章 近世大西洋世界の形成
 先住民の世界
 近世の始動
 英領北米植民地の礎石
 一三植民地の建設

第2章 近世大西洋世界のなかの英領北米植民地―ヒト・モノ・カネ
 英領北米植民地を見る眼―近代世界システムから大西洋史まで
 イギリス第一帝国の人的システム―ヒト
 重商主義体制と生活水準―モノ
 貨幣が語る近世大西洋世界―カネ

第3章 アメリカ独立革命の展開
 先鋭化する対立
 独立への道のり
 独立戦争の展開と建国神話の生成
 合衆国憲法の制定

第4章 新共和国の試練
 ワシントン政権と第一次政党制
 アダムズとジェファソン
 一八一二戦争

物語アメリカの歴史: 超大国の行方 (中公新書 1042)

物語アメリカの歴史: 超大国の行方 (中公新書 1042)
猿谷 要(著)
発売日: 1991-10-01

アメリカが民主主義の理念を最初に政治で実現した国として、 独立宣言の「すべての人間は生まれながらにして平等」という言葉の光と影を、 歴史で描いています。

新しい共和国の誕生、国家分裂の危機である南北戦争、 アメリカ帝国の出現、大衆消費と大恐慌、「アメリカの世紀」としての世界大戦と冷戦、 平等への公民権闘い、そして現代の行方を追いながら、 日本開国以来の深い関係性も織り交ぜます。

人種問題や戦争の傷跡が残る生々しい過程を、 時代ごとの人々の精神を軸にまとめています。

(読者の口コミより)

・アメリカを内側から観察した本。アメリカの光と影を 概観するのにうってつけの書物。

・アメリカの長所短所が両方バランスよく盛り込まれており、 アメリカのダイナリズムがよく伝わってくる。

目次

プロローグ 歴史の入り口で
第1章 新しい共和国の誕生
第2章 国家分裂の危機
第3章 アメリカ帝国の出現
第4章 大衆消費の実現と大恐慌
第5章 アメリカの世紀
第6章 平等への闘い
第7章 超大国の行方

暴力とポピュリズムのアメリカ史──ミリシアがもたらす分断 (岩波新書 新赤版 2005)

暴力とポピュリズムのアメリカ史──ミリシアがもたらす分断 (岩波新書 新赤版 2005)
中野 博文(著)
発売日: 2024-01-23

2021年の米連邦議会襲撃事件という衝撃的な出来事を手がかりに、 アメリカ社会に根づく暴力文化とポピュリズムの歴史をたどる一冊です。

憲法修正第二条をよりどころに武装する「ミリシア」という存在に注目し、 植民地時代の人民の軍隊から、南北戦争、 超大国化したアメリカでの民兵組織に至るまで、 その変容を追います。

大統領選挙の混乱や政府への不信が、 なぜ銃を手にした市民の動員と結びつくのかを読み解きながら、 人民主権と武装の理念が現代アメリカをどう分断しているのかを考える異色の通史です。

(読者の口コミより)

・本書によれば、建国当初、「政府に問題があれば、民間の武装集団が政府に反抗してもよい」旨憲法で定められていたらしい…うーん、すごい国だ。

目次

第1章 現代アメリカの暴力文化―2021年米国連邦議会襲撃事件の背景
第2章 人民の軍隊―合衆国憲法が定める軍のかたち
第3章 デモクラシーが変貌させたミリシアの姿
第4章 転機としての南北戦争
第5章 超大国アメリカのミリシア
おわりに―問い直される人民武装理念


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