計量経済学を理解するためのおすすめ本10選(2026年)

経済学と統計学が出会うとき、そこに生まれるのが 「計量経済学」という強力な分析ツールです。 政策立案者からビジネスアナリストまで、多くの専門家がこの学問に頼っています。 しかし、その入り口に立つと、 数式の森に迷い込んでしまいそうで尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか。

ここでは計量経済学に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

因果推論の計量経済学

因果推論の計量経済学
川口 康平(著), 澤田 真行(著)
発売日: 2024-09-19

経済学における因果関係の理解を深めるための実践的なガイドです。

基礎理論から最新の手法までを網羅し、無作為化実験や回帰非連続デザイン、 差の差法などの具体的な分析手法を解説しています。

「潜在結果モデル」を用いて一貫した視点から因果推論を説明し、 実証分析に必要な知識と技術を習得できるよう導きます。 また、Rによる分析コードも提供されており、実践的な学習が可能です。

(読者の口コミより)

・計量経済学における因果推論とはなにか、実証分析や因果推論の論文で見られる識別とはなにかについて、非常に深く掘り下げられており、この本を読むことによって、それらの諸概念を厳密な意味で解釈することが可能となる。

目次

序章 経済学の因果推論アプローチ
第1部 因果推論の基礎と無作為化実験
 潜在結果モデルと因果関係
 無作為化実験
 推測・検定の諸問題―クラスター相関と多重検定問題への対処
 非遵守者
 無作為化実験の実践

第2部 疑似実験の因果推論
 回帰非連続デザインの基礎
 回帰非連続デザインの発展的トピック
 回帰非連続デザインの実践
 差の差法の基礎
 差の差法とその周辺の発展的トピック
 差の差法の実践

効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎

効果検証入門〜正しい比較のための因果推論/計量経済学の基礎
安井 翔太(著), 株式会社ホクソエム(監修)
発売日: 2020-01-18

ビジネスデータの効果的な分析方法を学ぶための実践的なガイドです。

データがどのように生成され、どのように意思決定に影響を与えるかを詳しく解説します。 単純な比較が誤った結論を導く危険性を指摘し、ランダム化比較試験(RCT)や回帰分析、 差分の差分法などの因果推論手法を紹介しています。

さらに、RとRStudioを用いた実践的な分析方法も学べるため、 理論から応用まで幅広くカバーしています。

(読者の口コミより)

・教科書的、網羅的な書籍とは一線を画する。 読者が実際に効果検証する際のプロセスが示されている実用書。

目次

嘘っぱちの効果とそれを見抜けないデータ分析
1章 セレクションバイアスとRCT
2章 介入効果を測るための回帰分析
3章 傾向スコアを用いた分析
4章 差分の差分法(DID)とCausalImpact
5章 回帰不連続デザイン(RDD)
付録 RとRStudioの基礎
因果推論をビジネスにするために

入門 実践する計量経済学

入門 実践する計量経済学
藪 友良(著)
発売日: 2023-04-21

計量経済学を実務で活用するための入門書。 経済学だけでなく、経営学やマーケティングにも応用できる実践的な内容が特徴です。

豊富な実証例を通じて「生きた」知識を身につけられ、 高校初級程度の数学知識があれば理解できるよう工夫されています。 回帰分析の基礎から応用、時系列分析まで幅広くカバーし、 サポートウェブサイトでデータや練習問題の解答を提供。

独学でも学べる構成で、 データ分析スキルを実社会で活用したい人におすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・計量経済学の話がわかりやすく書かれており、学問の本でありながら、 非常に読みやすいです。 実際的な例題やコラムも多く、計量経済学が実社会でどうのように使わ れるのかがわかり、為になりながら、面白く読める本です。

目次

計量経済学とは何か
1部 回帰分析の基礎
 最小2乗法と決定係数
 最小2乗推定量の統計的性質
 仮説検定 ほか

2部 回帰分析の応用
 定式化
 同時検定
 標準的仮定の妥当性 ほか

3部 時系列分析
 定常時系列
 非定常時系列

計量経済学 (New Liberal Arts Selection)

計量経済学 (New Liberal Arts Selection)
西山 慶彦(著), 新谷 元嗣(著), 川口 大司(著), 奥井 亮(著)
発売日: 2019-07-29

経済データの分析を体系的に学べる一冊です。

確率・統計の基礎から因果関係の識別手法、 さらにはマクロ経済データの時系列分析まで幅広くカバーしています。

具体的な実証例を豊富に紹介し、学術誌に掲載された研究も取り上げているため、 実践的な視点で計量経済学を学ぶことができます。 また、演習問題やデータセット、分析コードはウェブサポートページで提供されています。

(読者の口コミより)

・初学者から中級者まで幅広い学習者に最適で、経済学を専攻していない方でも理解できるように、丁寧に解説されています。

目次

計量経済学の目的と特徴
第1部 基礎編:実証分析のための基礎知識
 データの整理と確率変数の基礎
 統計理論の基礎
 線形単回帰モデルの推定と検定
 重回帰モデルの推定と検定

第2部 ミクロ編:ミクロデータの分析手法
 パネルデータ分析
 操作変数法
 制限従属変数モデル
 政策評価モデル

第3部 マクロ編:時系列データの分析手法
 系列相関と時系列モデル
 トレンドと構造変化
 VARモデル

付録
 線形代数と漸近理論の基礎
 回帰分析、モーメント法、最尤法の漸近理論
 実証研究の手引
 文献ガイド

例題で学ぶ初歩からの計量経済学

例題で学ぶ初歩からの計量経済学
白砂 堤津耶(著)
発売日: 2007-03-30

計量経済学の理論とテクニックを実際の例題を通じて無理なく学べます。

現実の経済事象を題材にした例題を解くことで、 単純回帰モデルや重回帰モデル、ダミー変数などの基本的な手法から、 系列相関や連立方程式モデルまで幅広くカバーしています。

初心者でも理解しやすい構成になっており、 各章には練習問題も豊富に用意されています。 これにより、計量経済学の基礎をしっかりと身につけることができます。

(読者の口コミより)

・著者は、東京女子大学で教えている立場から 分かりやすい計量経済学に努力されてきたのであろう。 数学が分かっていて当たり前というスタンスはまったくなく 実に懇切丁寧な内容。

目次

計量経済学とはどんな学問か
統計学の基礎知識
単純回帰モデル
重回帰モデル
回帰モデルの仮説検定と予測
ダミー変数
系列相関
連立方程式モデル
産業連関分析
コンピュータによる計量経済分析―TSPの基礎

計量経済学 第2版 (新経済学ライブラリ 12)

計量経済学 第2版 (新経済学ライブラリ 12)
山本 拓(著)
発売日: 2022-03-03

最新の学問動向を反映して大幅に改訂した、 計量経済学の標準的テキストです。

ミクロ実証分析の普及を踏まえ、パネル・データ・モデルや質的従属変数モデル、 最尤法など新たな事項を追加。 不均一分散の検定や推定、操作変数法によるモデル識別や漸近分布も解説しています。

統計理論を数式とともにわかりやすく展開し、 ソフトの普及も意識して必要な概念を拡充。 章ごとの例題や練習問題も充実しており、 院試対策や独学にも最適です。

目次

計量経済学とは
1 基礎編
 最小2乗法:直線のあてはめ
 単純回帰分析
 多重回帰分析

2 応用編
 モデルの関数型と特殊な変数
 F検定と構造変化の検定
 分布ラグ・モデル ほか

3 拡張編
 説明変数と攪乱項の相関
 同時方程式モデル
 パネル・データ分析 ほか


計量経済学 ミクロデータ分析へのいざない

計量経済学 ミクロデータ分析へのいざない
末石 直也(著)
発売日: 2015-07-23

ミクロ計量経済学を深く理解するための優れたテキストです。

本書では、単なる手法の紹介にとどまらず、 各手法を選択する理由や背景を丁寧に説明しています。

線形回帰や操作変数法から始まり、プログラム評価や行列の漸近理論、分位点回帰 、ノンパラメトリック法まで多岐にわたります。

計量経済学の基礎を終えた方にとって、次のステップへ進むための一冊です。

(読者の口コミより)

・大学院の勉強会で使用し、非常に好評だった。コンパクトに必要な知識がまとまっている良書だったので、広く知られてほしいと思う。

目次

第1章 線形回帰とOLS
第2章 操作変数法
第3章 プログラム評価
第4章 行列表記と漸近理論
第5章 直交条件とGMM
第6章 制限従属変数とサンプルセレクション
第7章 分位点回帰
第8章 ブートストラップ
第9章 ノンパラメトリック法
付録A 確率の復習
付録B 行列計算の復習
付録C 最尤法

実証分析のための計量経済学

実証分析のための計量経済学
山本 勲(著)
発売日: 2015-10-21

計量経済学の基本から応用までを直感的に学べる書籍です。

理論や数式を極力省略し、最小二乗法や最尤法、プロビットモデル、 順序ロジットモデルなど、多様な分析手法をわかりやすく解説しています。

具体的な実証分析の例も豊富に収録されており、 スポーツ選手の年俸やメンタルヘルスの影響など、 身近なテーマを通じて因果関係を理解できます。 また、演習問題も含まれており、実際のデータを使った学びが可能です。

(読者の口コミより)

・計量経済学の理論と実践をバランスよく学べる一冊です。実際のデータを用いた分析手法が丁寧に解説されており、初学者から中級者まで幅広く活用できます。

目次

第1部 計量経済学の基本事項と推定結果の実践的な理解
 計量経済学とは何か―計量経済学の有用性と分析の流れ
 計量経済分析のエッセンス1―理論と実証、データの種類、推定結果の見方
 計量経済分析のエッセンス2―さまざまな形の回帰分析と活用方法
 計量経済学を用いた実証分析の具体例―さまざまな推定結果の見方とその実践1

第2部 最小二乗法から最尤法・非線形モデルへの発展
 最小二乗法の仕組みと適用条件―最小二乗法とBLUE
 加重最小二乗法と一般化最小二乗法―不均一分散や共分散への対処方法
 プロビットモデルと最尤法―線形確率モデルの問題点と対処方法
 順序ロジットモデルと多項ロジットモデル―離散選択モデルの応用
 トービットモデルとヘーキットモデル―質的変数モデルの応用
 非線形モデルの実証分析の具体例―さまざまな推定結果の見方とその実践2

第3部 因果関係の特定とミクロ計量経済分析の応用
 操作変数を用いた因果関係の特定―同時決定・内生性バイアスとその対処方法
 パネルデータ分析と固定効果モデル―固有効果の存在とバイアスの対処方法
 効果・影響の測定―データを用いた政策・プログラム評価の方法
 サバイバル分析―生存時間の要因特定
 パネルデータを活用した実証分析の具体例―さまざまな推定結果の見方とその実践3

計量経済学の第一歩 -- 実証分析のススメ (有斐閣ストゥディア)

計量経済学の第一歩 -- 実証分析のススメ (有斐閣ストゥディア)
田中 隆一(著)
発売日: 2015-12-17

初心者向けの実用的なテキストです。

計量経済学を使って、例えば「少人数教育が子どもの学力に与える影響」 などの仮説を検証する方法を学べます。 基本的な回帰分析から始まり、操作変数法やパネルデータ分析といった応用手法まで、 直感的に理解できるように解説されています。

統計ソフトを用いた具体的な分析例も紹介されており、実践的な学びが可能です。 練習問題を解いて、知識を定着させながら進められる一冊です。

(読者の口コミより)

・この本はウェブサポートページにあるデータを使って自ら回しながら、分析結果を確認をしながら読み進んでいくと、とても理解しやすいです。サポートページはかなり充実していて、STATAもRのプログラムもありますので、サポートページは必ず確認をされた方がよいです

目次

なぜ計量経済学が必要なのか
第1部 確率と統計のおさらい
 データの扱い方―数字に隠された意味を読み取る
 計量経済学のための確率論―不確かなことについて語る
 統計学による推論―観察されたデータの背後にあるメカニズムを探る

第2部 計量経済学の基本
 単回帰分析―2つの事柄の関係をシンプルなモデルに当てはめる
 重回帰分析の基本―外的条件を制御して本質に迫る
 重回帰分析の応用―本質に迫るためのいくつかのコツ

第3部 政策評価のための発展的方法
 操作変数法―政策変数を間接的に動かして本質に迫る
 パネル・データ分析―繰り返し観察することでわかること
 マッチング法―似た人を探して比較する
 回帰不連続デザイン―「事件」の前後を比較する

入門 計量経済学 第2版: Excelによる実証分析へのガイド (経済学叢書Introductory)

入門 計量経済学 第2版: Excelによる実証分析へのガイド (経済学叢書Introductory)
山本 拓(著), 竹内 明香(著)
発売日: 2024-01-30

確率や統計の知識がなくても、 Excelを使って計量経済学の考え方と実証分析の手法を学べる入門書の改訂版です。

データ整理や回帰分析の基礎から、 時系列予測モデルやパネル・データ分析といった応用分野までを解説しています。 新たにAR(1)モデルとパネル分析の章を追加し、 実際の経済データをもとにした事例も掲載。

各章の練習問題で理解を定着させながら、 Excel操作を通じて理論と実践を結びつける構成です。 初学者はもちろん、実務でデータ分析を始めたいビジネスパーソンにもおすすめの一冊です。

目次

第1章 計量経済学とは
第2章 データの整理:平均,分散,単相関係数,ヒストグラム
第3章 最小2乗法
第4章 単回帰分析
第5章 多重回帰分析の基礎
第6章 価格指数,デフレーター,名目変数と実質変数
第7章 多重回帰分析の拡張
第8章 F検定
第9章 撹乱項の系列相関
第10章 撹乱項の不均一分散
第11章 AR(1)モデルと予測
第12章 パネル・データ分析
付録 実証分析のレポート作成手順
  A.1 公的データの取り出し方
  A.2 文章の体裁と構成

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