動物行動学を理解するためのおすすめ本8選(2026年)

動物はなぜ群れをつくるのでしょうか。 なぜ争い、助け合い、子どもを育てるのでしょうか。

一見すると不思議に思える行動の数々も、動物行動学の視点から見ると、 そこには生き残るための合理的な理由や進化の積み重ねが隠されています。

ここでは動物行動学に関するおすすめの書籍を、 ランキング形式で1位から順番に紹介します。

ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う

ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う
アシュリー・ウォード(著)
発売日: 2024-03-27

動物たちの行動を「社会性」という視点から読み解き、 人間との意外な共通点を紹介した動物行動学の入門書です。

ネズミが雨に濡れた仲間を助けたり、シロアリがコロニーを守るために自己犠牲を選んだり、 カケスが協力して子育てを行ったりするなど、 多彩な事例を通して動物たちの行動の意味を解説。

一方で、飢餓状態のバッタが仲間を襲う行動や、 ゴリラが自分の失敗を隠そうとするようなエピソードも取り上げられ、 動物の世界が単純な「弱肉強食」ではないことがわかります。 豊富な観察例とユーモアあふれる語り口により、 専門知識がなくても楽しめる一冊です。

(読者の口コミより)

・子供のためだけではなく、大人も内容が深くて面白いから、家庭に一冊あると良い。 人間も含めた動物の生態からいろんなことがわかる

目次

1章 氷と嵐の世界に棲む謎の生物
2章 シロアリはコロニーを守るために自爆する
3章 イトヨが決断するとき
4章 渡り鳥は「群衆の叡智」で空を飛ぶ
5章 ネズミ、都市の嫌われ者が私たちに生き方を教えてくれる
6章 家族の死を悼むゾウ
7章 ライオン、オオカミ、ハイエナが生き延びるための策
8章 クジラ、イルカ、シャチ、最も謎めいた動物
9章 類人猿の戦争と平和

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫 NF 222)

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫 NF 222)
コンラート ローレンツ(著)
発売日: 1998-03-01

動物行動学の礎を築いたローレンツ氏が、 自らの観察体験をもとに動物たちの行動や習性を親しみやすい文章で紹介した名著です。

代表的な「刷り込み」の研究では、 生まれたばかりのハイイロガンのヒナが著者を親と認識し、 後をついて歩く様子が描かれています。

ほかにも魚や鳥、昆虫など幅広い生き物を取り上げ、 それぞれの行動の意味や特徴を解説しています。 動物の行動を科学的に理解するための考え方や視点も自然と身につく内容で、 動物行動学の基本に触れたい方はもちろん、 生き物の不思議な世界を知りたい方にもおすすめです。

(読者の口コミより)

・作者のローレンツさんの動物愛がすごい。鳥と一緒に同じ部屋で過ごしたり、動物の行動をしてみたり、動物と同じ目線でなければ、動物の気持ちなんてわかることはできないと思いました。

目次

1 動物たちへの忿懣
2 被害をあたえぬもの――アクアリウム
3 水槽の中の二人の殺人犯
4 魚の血
5 永遠にかわらぬ友
6 ソロモンの指環
7 ガンの子マルティナ
8 なにを飼ったらいいか!
9 動物たちをあわれむ
10 忠誠は空想ならず
11 動物たちを笑う
12 モラルと武器

動物と人間の世界認識: イリュ-ジョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫 ヒ 11-1)

動物と人間の世界認識: イリュ-ジョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫 ヒ 11-1)
日高 敏隆(著)
発売日: 2007-09-10

動物と人間がそれぞれ異なる世界を認識していることを、 動物行動学の視点から解説した書籍です。

「イリュージョン」という独自の考え方を軸に、 生き物は客観的な世界をそのまま見ているのではなく、 自分にとって意味のある情報だけを受け取り、 それぞれの世界を構築していると説明。

猫が描かれた絵を本物のように認識する例や、 チョウやダニなど動物の知覚や行動を紹介しながら、 「環世界」という概念を理解できる内容です。 生き物の見ている世界の違いを知ることができるだけでなく、 「世界とは何か」という根本的な問いにも触れられる一冊です。

(読者の口コミより)

・「客観的にモノを見る」という言葉が、生物学的に見ればいかに主体的なものに過ぎないか、まさにモノの見方を見なおすことができる本だ。

目次

イリュージョンとは何か
ネコたちの認識する世界
ユクスキュルの環世界
木の葉と光
音と動きがつくる世界
人間の古典におけるイリュージョン
状況によるイリュージョンのちがい
科学に裏づけられたイリュージョン
知覚の枠と世界
人間の概念的イリュージョン
輪廻の「思想」
イリュージョンなしに世界は認識できない
われわれは何をしているのか

犬はあなたをこう見ている: 最新の動物行動学でわかる犬の心理 (河出文庫 フ 13-1)

犬はあなたをこう見ている: 最新の動物行動学でわかる犬の心理 (河出文庫 フ 13-1)
ジョン・ブラッドショー(著), 西田 美緒子(翻訳)
発売日: 2016-05-07

最新の動物行動学や科学的研究をもとに、 犬の行動や心理を解説した書籍です。

「犬は飼い主の上に立とうとしている」「オオカミのような上下関係でしつけるべき」 といった従来の考え方を見直し、 犬の本当の性質や人との関係性をひも解いていきます。

犬がどのように家畜化され、 人と暮らすようになったのかという進化の歴史をはじめ、 子犬の社会化、しつけの方法、知能や感情、優れた嗅覚の仕組みなど、 多角的なテーマを研究成果とともに紹介しています。

(読者の口コミより)

・日本の多くの訓練士が持っている間違った認識をきちんと指摘し、犬とはどういう動物か改めて整理しています。飼い主さん、訓練士、 マスコミ関係者などなど犬に関わる人に読んでほしいです。

目次

第1章 犬はどこからやってきたのか?
第2章 オオカミはどうやって犬になったのか?
第3章 犬はなぜオオカミのように行動すると誤解されたのか?
第4章 アメかムチか?―犬のしつけの科学
第5章 仔犬はどうやって人と友だちになるのか?
第6章 犬は飼い主のことが大好きか?
第7章 犬の知力
第8章 感情の複雑さと単純さ
第9章 においの世界
第10章 純血種で起きている問題
第11章 犬とその未来

君たちはなぜ、そんなことしてるのか? 東大准教授のひそやかな動物行動学講義

君たちはなぜ、そんなことしてるのか? 東大准教授のひそやかな動物行動学講義
松原 始(著)
発売日: 2025-07-28

動物たちの不思議な行動を入り口に、 動物行動学の基本と科学的なものの見方を楽しく学べる書籍です。

「なぜ虫は電球の周りを飛ぶのか」「キリンの首はなぜ長いのか」 「渡り鳥はなぜ長距離を移動するのか」など、 誰もが一度は抱く疑問を取り上げ、その背景を解説しています。

鳥や昆虫、魚、哺乳類、さらには単細胞生物まで幅広い生き物を題材に、 行動の理由や進化との関係を紹介。 ローレンツ氏やフリッシュ氏など、 動物行動学を発展させた研究者たちの功績にも触れながら、 観察や仮説、検証といった科学の考え方も身につきます。

(読者の口コミより)

・これは面白い。小学生の時に動物が好きやヤツは読むべき本

・アフリカの鳥と人間のかなり変わった関係とか、シクリッドの進化とか、不老不死のクラゲとか、動物の面白い話がたくさん紹介されている。

目次

1章 人間は、説明したがる生き物である
2章 科学とは何なのか
3章 原始、人は観察者であった
4章 動物行動学という学問
5章 動物行動学の始祖たち
6章 行動学の三博士
7章 生き残ることを諦めない―繁殖の戦略
8章 食うほうも食われるほうも大変だ―捕食の戦略
9章 動くヤツらと動かないヤツら―移動の戦略
10章 科学の作法をすこし
11章 はみ出しものたちの生物学
12章 客観性とか再現性とかいうもの
終章 今日からあなたも観察者

猫的感覚──動物行動学が教えるネコの心理 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

猫的感覚──動物行動学が教えるネコの心理 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ジョン・ブラッドショー(著), 羽田 詩津子(翻訳)
発売日: 2017-06-08

ネコという身近でありながら謎の多い動物を、 動物行動学の視点から解き明かした書籍です。

ネコがどのように野生のリビアヤマネコから家畜化され、 約1万年にわたって人間と関わってきたのかをたどりながら、 私たちが抱く「気まぐれで人に懐かない」 といったイメージと実際の生態の違いを明らかにしています。

また、ネコがどのように世界を認識しているのか、 どのような基準で行動や感情を形成しているのかについても、 科学的な知見をもとに説明。 ネコの本質を深く理解したい人におすすめの一冊です。

(読者の口コミより)

・行動学や猫学の書籍の重要ポイントを、読みやすく整理してもらった感じ。 犬との違いもあって、わかりやすいです。

目次

ネコを理解するために
ネコの始まり
ネコが野生から出てくる
一歩後退、二歩前進
すべてのネコは飼いならされることを学ばなくてはならない
ネコから見た世界
思考と感情
集団としてのネコ
ネコと飼い主たち
個体としてのネコ
ネコと野生生物
未来のネコたち

犬の行動学 (中公文庫 ト 6-1)

犬の行動学 (中公文庫 ト 6-1)
エーベルハルト トルムラー(著), Trumler,Eberhard(原名), 格, 渡辺(翻訳)
発売日: 2001-11-25

犬の行動を動物行動学の視点から詳しく解説し、 人と犬がより良い関係を築くためのヒントを示した名著です。

長年にわたり犬を観察・研究してきたトルムラー氏が、 子犬の成長過程や狩猟本能、攻撃行動、 仲間や人間との関わり方などを豊富な実例を交えながら説明しています。

特に、子犬の幼少期の経験が性格や行動に大きな影響を与えることや、 犬本来の習性を理解した接し方の重要性は、 現在でも広く支持されている考え方です。 初版以来、多くの愛犬家やトレーナーに読み継がれてきた一冊です。

(読者の口コミより)

・しつけ本よりこっちの方が腑に落ちる。

・もはや古典の域に入る研究書の文庫版。著者自身の見聞・観察による実例が豊富で、それら一つ一つが物語になっているところがいい。

目次

第1章 子犬から成犬へ
第2章 狩猟者としての犬
第3章 攻撃者としての犬
第4章 友としての犬
第5章 純血種としての犬
第6章 動物としての犬

モフモフはなぜ可愛いのか:動物行動学でヒトを解き明かす (新潮新書 1032)

モフモフはなぜ可愛いのか:動物行動学でヒトを解き明かす (新潮新書 1032)
小林 朋道(著)
発売日: 2024-02-17

「人はなぜモフモフした動物をかわいいと感じるのか」といった身近な疑問を入り口に、 動物行動学の視点から人間の本性や行動を読み解く書籍です。

SNSで寄せられたさまざまな質問に答える形式で、 親しい人と会うと飛び跳ねる理由や、 赤ちゃんへの話しかけ方、思い込みが生まれる仕組み、 いじめや血縁意識、音楽を楽しむ理由など、 多彩なテーマを解説しています。

人間だけに見られるような行動も、 進化や生存戦略という観点から考えることで、 その背景が明確になることがわかります。

(読者の口コミより)

・動物行動学により日常の疑問を解決する良書

・ ヒトに関する様々な疑問を動物行動学の視点から解説してくれる本。

目次

1 親しい友人と会った時、とび跳ねたりするのはなぜか?
2 ヒトはなぜ「怖いもの」を見たがるのか?
3 子どもがやる「地団駄を踏む」動作は本能か?
4 「血のつながり」の正体とは?そして「自爆テロ」との関連は?
5 「思い込み」はなぜ起こるのか?
6 ヒトは現在も進化しているのか?
7 寄生虫はどのようにして人間を操るか。そして遺伝子とは?
8 ヒトにとって「音楽」とは何なのか?
9 赤ん坊の黄昏泣きはなぜ起きるのか?
10 他人の口調やしぐさがうつってしまうのはなぜか?
11 なぜヒトは「いじめ」を行うのか?それをなくす方法は?
12 モフモフはなぜ可愛いのか?
13 赤ん坊に声をかけるとき声が高くなるのはなぜか?


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